単利と複利について『利益がもっと欲しい!』
【単利】とは?
そもそも単利とは何を指すのか?単利とは、利息を計算する時に用いる計算方法の一つで、最初の元金(元本)にのみ利息がつくことをいいます。
仮に1万円を年利5%で預けると、一年後の元本と利息を合わせた金額は1万500円になります。単利だと2年目の利息も5%で500円ですので、元本と利息を合わせて残高は1万1000円となります。
【複利】とは?
複利とは利息が元のお金(元本)に組み入れられ、それが次の利息が計算されるにあたって使われる元本となる計算式です。雪だるま式とも言えますが、簡単に言うと「利子が利子を呼ぶ」というようなイメージです。
複利の計算式は数学記号で表示されることが多く、少々難しいです。そこで皆さんのお手元にある電卓で簡単に計算する方法をご紹介します。普通の電卓の他に、スマートフォンの電卓アプリでも可能なものが多いと思います。ただし電卓のメーカーにより入力方法が異なることもありますので、ご自身の電卓で二乗・三乗など計算を行うにはどのようにしたら良いかを確認してください。
例)10万円を年利5%で3年間、複利運用した際の満期時の元本と利息の合計を計算
ここでは大手メーカーの電卓を使っての計算方法を一例として使ってみます。
元金を1とします。利息が5%で0.05となり、1年目の元利合計は1+0.05=1.05です。
続いて電卓で下記の作業を行います。
1. 電卓に1.05と打ち込む
2. 次に×、×と2回入力
3. =を一回入力すると・・・・・・・・・1.1025 →2年目の元本の倍数
4. =をさらにもう一回入力すると・・・・1.157625 →3年目の元本の倍数
5. 元金×倍数=元利合計金額
上記の例題の場合は3年目の元利合計金額を求めるので、下記の式に当てはめます。
10万円×1.157625=11万5672円というように計算できます。
単利と複利の効果の差/100万円を10年間運用した場合
100万円を10年間運用し、単利と複利の違いがどれぐらい出るかを見ていきましょう。
前提条件
資金:100万円 金利:年利5% 運用期間:10年間 運用先:銀行に預ける
単利の場合
10年間の利息合計→ 50万円 元利合計 150万円
どうでしょうか?
元本はそのまま、利息が毎年同じ金額で上乗せされています。
それでも「銀行の預金金利が0.001%」等の数字を見慣れてしまうと5%でも十分に見えてしまいますね。
複利の場合
10年間の利息合計→ 62万8895円 元利合計 162万8895円
いかがでしょうか?単利と複利で毎年の利息の増え方が異なり、元利合計の金額にも違いが出てきました。10年間で12万8895円の差なので、運用期間が長くなればさらに違いが出てきます。
ちなみに100万円を年利5%で30年間運用した場合、単利であれば元利合計で250万円になります。
複利で運用した場合の元利合計の金額は432万円まで増えます。スタート時の差は小さくても長期で運用すると大きな金額の違いになります。